2010年度

◎こども創作教室「ぐるぐるミックス」

◎「谷中妄想ツァー!!茶会」

「谷中妄想ツァー!!」(※1・2)とは、アートを媒介としてさまざまな立場から誰もが参加できる、参加型パフォーマンスツアーです。
拠点形成を通じて若手表現者とのネットワークを醸成し、同時に地域の協力者を得ながら表現の場をコーディネートすることにより、若手表現者の飛躍の瞬間を谷中のまちを舞台につくりあげる試みです。
※1 妄想…根拠なくあれこれ想像すること
※2 ツァー!!…ツアーがよりアーティスティックに進化したもの。

2010年度は同時開催となった「野点」との連関から、「茶会」をテーマとしました。ツアーの地点となる民家や道、寺や商店などで表現者たちがパフォーマンスを繰り広げ、 独自の「おもてなし」で参加者を迎えるというものです。最後には参加者全員が「野点」を含む「大茶会」に参加しました。

◇実施概要
日時:平成22年11月7日(日)・13日(土) 14時30分集合
所要時間:約3時間
料金:1000円
場所:谷中界隈{スタート地点:K‘s Green garelly、最終地点:谷中霊園内こどもの広場(五重塔跡)
ポイント地点:17 カ所
出演:表現者 60名程度
企画構成:富塚絵美
制作:一般社団法人谷中のおかって
スペシャルサポーター:谷中地域のみなさま、東京藝術大学熊倉純子研究室
チラシ・ポスターデザイン:大原慎也
当日配布パンフレットデザイン:北野亜弓
マップデザイン:高松太一郎
スタッフ章デザイン:江淵未帆(ネジまき)、徳本彩花(妄想パンツ)、TSUMA(カラフルジャケット)
茶箱・ほうじ茶提供:まるに
来場者数
:11月7日 75名、11月13日 74名、総来場者数 149名

「谷中妄想ツァー!!茶会」のまわりかた
1.参加者はスタート地点:K’s green gallery に集合し、受付で 4~5 人のグループに分けられる。
2.ツァー!!のまわりかたガイダンスを受け、最初の地点への行きかたが描かれたオリジナルマップを手に出発する。
3.各地点に表現者が待機し、参加者は身体表現や演劇のパフォーマンスを見たり、会話を通して特別なものを渡されたり、彼らの考案したゲームに参加したり、さまざまなもてなしを受ける。
4.各地点には次の地点を教えてくれる「マップ描き」がおり、その指示に従って次の地点に向かう。
5. 5~7ヶ所の地点をめぐり、最後は全グループが最終地点の谷中霊園内こどもの広場に向かう。
6. 最終地点では「野点」と、表現者たちによる大茶会が開かれており、参加者はグループごとお抹茶を点てあう。
7. オリジナルマップ(コップのカバーになるようにデザインされている)が四等分され、参加者は各自茶会のテーブルに着く。各地点の表現者たちも集まり大茶会に参加し、音楽やパフォーマンスが広場のあちこちで緩やかに繰り広げられる。

◎きむらとしろうじんじん「野点」
アーティストきむらとしろうじんじんを招聘し、地域内外の方々とともに谷中・根津界隈のまちなかで移動式“お抹茶陶芸屋台”を開きました。

(1)実施概要
日時:11月7日(日)・10日(水)・13日(土) 11時頃~18時頃
場所:台東区谷中霊園内こどもの広場(五重塔跡)
企画:きむらとしろうじんじん
制作:一般社団法人谷中のおかって
主催:東京都、東京文化発信プロジェクト室(公益財団法人東京都歴史文化財団)、一般社団法人谷中のおかって
協力:天王寺町会の方々、南町町会の方々、崇善寺、自主保育の会“たねっこ”の方々
天候:全日晴れ

(2)来場者数
11月7日(日)―148名【絵付け参加者:35名 お抹参加者:52名 見学者:61名】
10日(水)―156名【絵付け参加者:35名 お抹参加者:58名 見学者:63名】
13日(土)―171名【絵付け参加者:35名 お抹参加者:65名 見学者:71名】
総来場者数 : 475名

◎アートよろず相談
若手アーティストや企画者、学生などが活動の紹介や近況を話し、不安や困っていることなどを気軽に打ち明けられる場の必要性や、アートに何らかの形で関わりたいと考えている人の窓口として相談・対話の場を設けました。
◇実施概要
開催:随時
実施回数:48回 ※詳細は添付資料3参照 総来場者数:87 名
会場:はっち

◎はっちキッチン〜トーク・ワークショップ〜
さまざまな立場からアートに関わる人々が、対話やワークショップなどを通じて親交を深め、少人数制の活動のなかでそれぞれがやってみたいことを実験できる場として開催しました。アートよろず相談に訪れた人の提案や、各プログラム参加者の提案を取り込み、活動の内容を決めました。開催は実験的に数回実施したものや、それらから派生して継続しているプログラムもあります。現在も継続している活動として「月曜私塾」があります。

◎ぶよぶよトラベル勉強会
若い世代のアイデンティティや生き方に迫る、読書会から派生した勉強会です。毎回参加者に共通する興味や関心からテーマを設け、関連書籍・映像などの資料を持ち寄りました。テーマの含む社会的な問題をファシリテーターが導入的に説明し、それをもとに参加者同士は議論を重ね、それぞれの考察や知識を深めていきました。学生だけでなく、テーマに関心のある社会人、地域の人などが参加しました。
◇実施概要
実施日:9月8日(水)・9月29日(木)・11月9日(火)
時間:18 時 30 分~23 時
総来場者数:36 名(1 回:8 名/2 回:8 名/3 回:13 名)
会場:はっち(第 3 回:K’s green Gallery)
ファシリテーター:木方幹人(東京芸術大学非常勤講師)

◎まね人の会
個人のもつ技術や知識を教え合い、参加者同士の興味を広げるとともに、真似しながらそれぞれの知識や技術を豊かにしていくためのワークショップです。開催した1回は、ギターのテクニックや音楽理論に関する話題から、絵を描くときの色彩の扱い方などを実際にギターに触れたり、ペンで自由に描きながらおこないました。
◇実施概要
実施日:7月19日(月)
時間:12 時~15 時
来場者数:5 名
会場:はっち

◎月曜私塾
「アートとは何か、何のためにあるのか」を基本的なテーマに据え、毎回参加するメンバーの関心や、派生するテーマに絡めながら研究/ディスカッションする勉強会です。「アートで何が可能か」を探求し、本事業を展開する上での基礎となる概念を構築していくことを目的とした勉強会で、美術や美学に関する基本的考え方・捉え方を身につけながら、身近な関 心に惹き付け、現代における「アート」について参加者同士で談義する場となりました。
開催:毎週月曜日
時間:20:00~23:00
参加費:無料
講師:木方幹人(東京芸術大学非常勤講師)
開催期間:平成22年11月〜平成23年3月
開催回数:14回
参加者数:96人

◎バズカフェ〜学生・研究者との連携〜
アートやアートマネジメント、まちづくりに関心をもった学生が、主体的にアートの現場に関わり、社会とアートの関係性について実践的に学ぶ場の必要性から、「はっち」 を開放しました。学生たちは<谷中のおかって>スタッフと共に本事業に関わりながら、積極的に地域とのコミュニケーションを図り、フィールドワークなどをおこないました。また、アーティストとのコンタクトなどを通じ、時には研究者からの指導を仰ぎながら、実践 的に企画・運営に取り組みました。学生同士の情報交換や、各分野の専門家や市民を招いてのリサーチ、谷中のまちやアートに関する情報のアーカイブ作成などもおこないました。
◇実施概要
実施期間:平成22年6月~平成23年3月
実施頻度:随時開放・毎月10日間程度
学生コアメンバー:6 名

◎おしゃれパーティー
若手アーティストたちやアートに関わる人々が、気軽に各々の活動を紹介し合い、情報交換などをおこなう「サロン」の場です。
高円寺のギャラリーカフェ「AMPcafe」との協働で月1回実施しました。
即興での音楽演奏や、映像作品の上映、パフォーマンスなどさまざまな表現が可能な場となりました。
おしゃれパーティーの参加者の多くは、拠点を 訪れたり、「谷中妄想ツァー!!茶会」にも参加しています。
◇実施概要
実施日:平成22年3月3日(水)・4月11日(日)・5月19日(水)・6月24日(木) 7月18日(日)・8月18日(水)・9月15日(水)・10月7日(木) 11月17日(水)・12月16日(木) 平成23年1月26日(水)・2月24日(木)・3月31日(木)
時間:19時~23時
総来場者数:216 名
場所:AMPcafe(高円寺)
主催:一般社団法人谷中のおかって、AMPcafe